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日本がん転移学会事務局
〒541-8567
大阪市中央区大手前3-1-69
大阪国際がんセンター・研究所内
TEL/FAX:06-6945-0355
e-mail :
jamr2021-office@umin.ac.jp

(office-jamr@pro.odn.ne.jp)
 (事務局 2017.03.25 移転)

理事長あいさつ

越川 直彦
(東京科学大学生命理工学院)

 日本がん転移学会のさらなる発展に向けて 

 このたび、土岐祐一郎前理事長の後任として日本がん転移学会理事長を拝命いたしました。これまで本学会の運営基盤を整え、発展にご尽力された土岐先生からバトンを引き継ぐことになり、身の引き締まる思いです。これまで歴代の学術集会会長や役員、会員の皆様が築いてこられた歴史と伝統を大切にしながら、今後も本学会の歩みを次の世代へとつないでまいります。

 日本がん転移学会は、がん転移研究会を母体として発展し、30年以上にわたって日本のがん転移研究を牽引してきました。がんによる死亡の多くに転移が深く関わっていることから、本学会は基礎、臨床、診断・治療開発など、さまざまな分野の研究者が立場を超えて議論できる貴重な場となっています。このような場を提供してきたことは、学会の大きな役割の一つです。

 私自身も、本学会での発表や討論を通じ、多くの先生方からご指導をいただき、研究者として成長してきました。そのような学会の理事長を務めることができ、大きな光栄と同時に、学会から受けた恩を若い世代に返していく責任を強く感じております。

 一方で、現在の日本の医学・生命科学系学会は、会員数の減少や世代交代、若手研究者の参加促進、学会運営基盤の確保、国際化やデジタル化、研究倫理や透明性の確保など、さまざまな課題に直面しています。本学会もこれらの課題と無縁ではありません。

 それでも、本学会には組織規模を活かして世代や専門分野を超えた率直な議論ができること、新しい取り組みを迅速に進められることなど、大きな強みがあります。また、外科、内科、病理、基礎、企業など多様な研究者が「がん転移の克服」という共通の目標のもとに集うことも、本学会の大きな特色となっています。

 今後は、学術集会会長、理事、評議員、そして会員の先生方と十分に意見を交わしながら、学会が抱える課題を一つひとつ整理し、解決に向けて取り組んでまいります。特に、若手研究者が発表や議論を通じて新たな共同研究へとつながる機会を充実させること、多様な人材が学会活動に参加しやすい環境を整えること、基礎研究と臨床研究の連携をより一層推進することを重視していきたいと考えております。

 これまでの伝統を大切にしつつ、必要に応じて変革を加え、本学会を次の時代にふさわしい学術組織へと発展させてまいります。そして、がん転移の仕組みの解明や新しい診断・治療法の開発を通じて、患者さんの予後や生活の質の向上に貢献するという使命を、会員の皆様とともに実現していきたいと考えております。

 会員の皆様には、今後とも本学会の活動に積極的にご参加いただき、率直なご意見やご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年9月  

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